「次回開催予定」 2023年06月
「デジタル経営リスク会計研究会」
Digital Management Risk Accounting Research
本研究会が考える「情報セキュリティ会計」とは、企業経営における情報セキュリティの影響を、経営者が理解し的確な意思決定に用いることができる枠組みであり、企業内外の利害関係者とのコミュニケーションに用いることができる枠組みでもありました。研究会の名前を「デジタル経営リスク会計研究会」と変更しましたが、情報セキュリティに係るリスクのみならず、デジタル経営に係るリスク全般に対象を広げることが主眼であり、経営者が理解しやすい会計的アプローチを用いてリスクを把握し表現し健全な経営に資することを目的とすることに変わりはありません。
この研究会では、
①デジタル経営リスク会計の具体的な枠組みを提案し、
②実企業に適用して有効性を検証する、
などを主目的にしていますが、その前提として必要な、
③デジタル経営とサイバーセキュリティの関係のとらえ方、
④サイバーセキュリティのリスク把握方法、
⑤組織におけるガバナンスやマネジメントの有効性測定、あるいは、
⑥ISMSに代表されるセキュリティ・マネジメントの有効性に影響を与える組織的な取り組みの要因分析、
など幅広いテーマに取り組んでいます。
これらの取り組みに共通するキーワードは、「経営者視点」にあります。
これまで本研究会は以下のような論文に取り組んできました。
- 大木榮二郎,田村仁一,清水惠子,佐野智己,芹沢大地、『経営に役立つ情報セキュリティ会計の提案』、日本セキュリティ・マネジメント学会誌、25、No.2、pp.15-41 (2011)
- 大木榮二郎・田村仁一・清水惠子・杉浦昌・菊地正人・那須浩修・常川直樹・冨士浩一、『経営者のための「企業価値に基づくサイバーセキュリティ・リスクモデル」の提案』、日本セキュリティ・マネジメント学会誌、32、No.1、pp.16-32(2018)
今後は広く、関心のある皆様の研究会参加を歓迎します。
この分野にご関心をお持ちの皆様、ともに研究をしたいとお考えの方々、研究成果を利用したいという方々のご参加をお待ちしています。
参加連絡、あるいは質問など ===> 連絡先 dera.inq(at)jssm.net ※ (at) は @ に置き換えて下さい
主査 大木榮二郎、 幹事 田村仁一、菊地正人