第4回「辻井重男セキュリティ論文賞」の審査結果

 

2019年2月28日

第4回「辻井重男セキュリティ論文賞」審査委員会

第4回となる2018年度には、この論文賞は「学術」と「実務」の二本柱で構成することを明確にし、学術研究論文、実務課題論文、その他の論文(例えば経験事例やシステム開発論文等)の三区分を設けました。その結果、全体で16件の応募をいただきました。内訳は、学術研究論文13件、実務課題論文3件でありました。
審査は、これらの16件を対象として、27名の審査委員により1次審査と2次審査に分けて行いました。1次審査では、新規性、有用性、信頼性を基準に、審査委員の専門分野との関連性や本賞の主旨との整合性も考慮して絶対評価を行いました。2次審査では、1次審査の評価が高かった論文を中心に候補論文を絞り込み、議論を積み重ねた審査の結果、最終的に辻井重男セキュリティ論文賞大賞1件、同特別賞3件、さらに同優秀賞3件を選定いたしました。

 

賞に選ばれたみなさま、誠におめでとうございます。

 

1.辻井重男セキュリティ論文賞大賞1件

論文題目: Tap ‘n Ghost: A Compilation of Novel Attack Techniques against Smartphone Touchscreens

主筆者:  丸山 誠太(早稲田大学)

 

2.辻井重男セキュリティ論文賞特別賞3件(順不同)

論文題目: 虹彩および目の周辺の分割画像を用いた個人認証

主筆者:   白川 功浩(セコム株式会社 IS研究所)

 

論文題目: 車載システムを対象とした事後策向け脅威監視項目の抽出手法および妥当性評価の提案

主筆者:  森田伸義(株式会社日立製作所研究開発グループ)

 

論文題目: Fast Large-Scale Honest-Majority MPC for Malicious Adversaries

主筆者:  菊池 亮(NTTセキュアプラットフォーム研究所)

 

3.辻井重男セキュリティ論文賞優秀賞(順不同)

論文題目: Design scheme of copyright management system based on digital watermarking and blockchain

主筆者:  孟 昭雄(神奈川大学大学院,電気電子情報工学専攻)

 

論文題目: Neural Malware Analysis with Attention Mechanism

主筆者:  矢倉大夢(筑波大学, 理研AIP)

 

論文題目: Constant-Round Client-Aided Secure Comparison Protocol

主筆者:  森田 啓(産業技術総合研究所 CPSEC)

 

表彰式は、3月9日に開催されますJSSMセキュリティ公開討論会にて執り行います。受賞の皆さまには、改めてご案内いたします。審査講評並びに受賞式の模様等は、受賞式の後に改めてWebに掲載いたします。

以上