会長就任にあたって

何がエッセンシャルか

              日本セキュリティ・マネジメント学会 会長 

東京大学 教授 松浦 幹太

1986年5月に任意団体として設立された本学会は、2019年4月に一般社団法人へ移行しました。移行後の定款に定められた手続きにより、2021年6月に会長に選定され、このたび第7代会長に就任いたしました。同定款では、セキュリティ全般に関する研究及び調査の実施並びに学際的、業際的な研究者相互の協力を促進し、もってより高度に発展する健全な情報社会の構築に貢献することが、目的として掲げられています。デジタルトランスフォーメーションに大きな期待がかけられている状況において、核心的とも言えるかくも重要な目的を持つ本学会の会長となり、身の引き締まる思いがしております。

組織改革や法人化は、組織の根本を見つめ直す好機となることが少なくありません。本学会は法人化直後の難しい時期に新型コロナウイルス感染症による危機に直面し、私自身、何がエッセンシャルかを問い直す機会がさらに増えました。だからこそ、本学会の目的をよく理解し、研究、調査、そして相互協力に皆様が大いに腕を振るっていただける環境を、その持続可能性を意識して整備してまいりたいと考えております。

皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。