第5回「辻井重男セキュリティ論文賞」の審査結果

 

2020年3月2日

第5回辻井重男セキュリティ論文賞審査委員会

第5回辻井重男セキュリティ論文賞に14件のご応募をいただきました。内訳は、学術研究論文11件、実務課題論文3件でありました。
審査は、27名の審査委員により1次審査と2次審査に分けて行いました。1次審査では、審査基準で示している新規性、有用性、信頼性を基準に、審査委員の専門分野との関連性や本賞の主旨との整合性も考慮して絶対評価を行いました。
2次審査では、1次審査の評価が高かった論文を中心に候補論文を絞り込み、議論を積み重ねた審査の結果、最終的に辻井重男セキュリティ論文賞大賞1件、同特別賞3件、さらに同優秀賞2件を選定いたしました。

 

賞に選ばれたみなさま、誠におめでとうございます。

 

1.辻井重男セキュリティ論文賞大賞1件

論文題目: プライバシーポリシーの適切な同意取得に向けた表現・表示方法に対する利用者評価の調査

主筆者:  篠田 詩織(NTT セキュアプラットフォーム研究所)

 

2.辻井重男セキュリティ論文賞特別賞3件(順不同)

論文題目: Estimated Cost for Solving Generalized Learning with Errors Problem via Embedding Techniques

主筆者:   Yuntao Wang(東京大学大学院 情報理工学系研究科)

 

論文題目: 社会インフラシステムを対象としたテンプレート活用型セキュリティ対策立案手法の提案

主筆者:  太田原 千秋(日立製作所 研究開発グループ)

 

論文題目: Towards Further Formal Foundation of Web Security: Expression of Temporal Logic in Alloy and Its Application to a Security Model With Cache

主筆者:  矢内 直人(大阪大学)

 

3.辻井重男セキュリティ論文賞優秀賞2件(順不同)

論文題目: EM Information Security Threats Against RO Based TRNGs: The Frequency Injection Attack Based on IEMI and EM Information Leakagechain

主筆者:  大須賀 彩希(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科)

 

論文題目: A Constant-Size Signature Scheme with a Tighter Reduction from the CDH Assumption

主筆者:  梶田 海成(日本放送協会)

 

表彰式は、3月14日のJSSMセキュリティ公開討論会が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたので、6月13日に開催されますJSSM全国大会まで延期することとなりました。ご理解をいただきますようお願いいたします。受賞の皆さまには、改めてご案内いたします。

以上