会 長    松浦 幹太
企画部会長 石田  茂

日本セキュリティ・マネジメント学会 第34回学術講演会をオンライン開催いたします。
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的蔓延に伴う困難な状況いわゆるコロナ禍で、デジタル化が社会活動の効率化や持続可能性につながることが明らかとなりました。そして、デジタル化を進めるとともにその恩恵を幅広く展開するミッションが次々と考えられています。実際、デジタル社会の構築は、コスト削減だけではない様々な恩恵をもたらすでしょう。とくに、Web3.0とも称される分散型のメカニズムは、インターネットやビッグデータの利活用がさらに進む中で安心してそれらの恩恵を享受する上で、大きな注目を集めています。
一方、セキュリティ・マネジメントの視点では、Web3.0で求められるセキュリティの向上とサービスの安定化について、技術的側面と社会的側面の双方から考察することが重要だと考えられます。本講演会では、分散型のメカニズムを支える基盤技術の一つであるブロックチェーンに焦点を当て、学術的視点と産業界の視点を交えて、そのような学際的考察を試みます。
皆様のご参加をお待ちしております。

  1. 日時 2022年12月17日(土) 13:00~17:20
  2. 会場 オンライン開催(Zoomウェビナー)
  3. テーマ 『Web3.0とブロックチェーン』
  4. 主催 日本セキュリティ・マネジメント学会
  5. 後援 日本システム監査人協会(SAAJ)、日本セキュリティ監査協会(JASA)、日本内部監査協会(IIAJ)、
    日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)、ITコーディネータ協会(ITCA)、アイエスシー・スクエア(ISC)2、 
    日本クラウドセキュリティアライアンス(CSA ジャパン)、日本 IT ガバナンス協会(ITGI Japan)、
    ISACA 東京支部・大阪支部・名古屋支部・福岡支部 (順不同、一部予定) 
  6. 対象 JSSM学会員+一般の方
  7. 定員 200名
  8. 参加費 JSSM正会員・学生会員(2,000円)、JSSM賛助会員(1名無料 2人目以降 2,000円)
    後援団体(2,500円)、 非会員(3,000円)いずれも事前登録が必要です。
    非会員の方は、この機会にぜひご入会ください。入会申込 : https://www.jssm.net/?page_id=71
  9. プログラム (2022年11月5日現在) ※ 最大240分の継続専門教育(CPE)受講証明書を発行します。
13:00~13:05開会の挨拶
13:05~13:30テーマ「Web3.0とブロックチェーン」について
  JSSM会長 東京大学生産技術研究所 教授 松浦 幹太
13:30~14:30<招待講演1>
Web3.0経済圏のトラストとDIDに基づくガバナンス
  近畿大学 産業理工学部 情報学科
  教授 山崎 重一郎 氏

要旨:ブロックチェーン技術のわかりやすい利点は、トラストレストラストと呼ばれる信頼できる第三者を措定せずにネットワーク全体で信頼を担保するトラストの実現です。Bitcoinは、トラストレストラストによる通貨システムが実際に国家の枠を超えて機能することを示しました。しかし、DeFi (Decentralized Finance)やDAO (Decentralized Autonomous Organization) という言葉に象徴されるWeb3.0と総称される潮流の中で、ブロックチェーンとトラストレストラストは複雑なシステムの一要素にすぎなくなっています。そして問題は、Web3.0型システム全体を統合するトラストのアーキテクチャが存在しないことです。このため、近年、巨額の資金流出事件が多発しているのが実情です。
本講演では、Web3.0のトラストのアーキテクチャをDeFi要素技術であるトークンスワップシステム、ステーブルコインシステムとそのガバナンスの視点で、具体的に分析します。そしてその基盤として DID (Decentralized Identity) の必要性についても言及します。
14:30~15:30<招待講演2>
今改めてブロックチェーンへ期待すること
西日本電信電話株式会社 技術革新部 IOWN推進室 兼 イノベーション戦略室
担当課長 真殿 由美子 氏
  
要旨:数年前までは「ブロックチェーン=仮想通貨」というのが一般的なイメージであったと思いますが、近年では、Web3.0を実現する構成要素として目にする事が多くなっています。実際、様々なメディアでWeb3.0の文脈としてDAOやNFTの注目度は高まりを見せています。しかし、企業でのビジネスの検討においては、現時点ではビジネスモデルの主軸であるとは言い難いのが実状です。かつてブロックチェーンに魅せられ、主に仮想通貨以外の領域でユースケース創出やPoC(Proof of Concept)に取組んでいた一人として、その当時「インターネットにはユーザが実感できるメリットがあったけれども、ブロックチェーンはよくわからない」と上司に言われた事を思い出します。本講演では、NTT全体で技術開発を推進しているIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の社会実装を進める組織とオープンイノベーションによる事業創出を進める組織を兼務する現在の立場から見て、今改めてブロックチェーンへ期待することについて述べます。
15:30~15:40休憩
15:40~16:15<パネル導入講演>
ブロックチェーンの技術的実装と社会的実装―電力消費問題を例にとって―
  JSSM会長 東京大学生産技術研究所 教授 松浦 幹太
16:15~17:15<パネル討論>
Web3.0とブロックチェーンに期待するディペンダビリティ
  モデレーター:松浦 幹太
  パネリスト: 山崎 重一郎 氏、真殿 由美子 氏
17:15~17:20閉会の挨拶

10. 参加申込の方法  

お申込みURL(Peatix): https://jssm34symposium.peatix.com

申込にはPeatixの会員登録が必要です。はじめてPeatixを利用される方は こちらの手順書を参考の上、お申込みください。
Peatixにて、「チケットを申し込む」から 参加区分のチケットを選択してください。
 ①チケット選択:参加区分のチケットを選択
 ②割引コードの入力:割引コードをお持ちの方は、チケット選択最下段の » 割引コードを入力 からご入力ください。
 ③④チケットに表示される金額と、最下段の合計の金額が変わります。
 

※割引コードを入力しないと割引価格とならないためご注意ください。
※JSSM会員の方には割引コードをメールにてお送りしております。届いていない方はお問い合わせください。
※お支払いいただいた参加費は、理由の如何を問わず返却いたしません。

【領収書について】 会社・大学等経理上の手続きで学会発行の領収書が必要な場合は、学会事務局までご連絡下さい。

11. 問い合わせ先
symposium[at]jssm.net までお問い合わせください。[at]は@に変更してください。

以上