IoTサイバーセキュリティシンポジウム万物が情報を発するIoT環境が広がる中で、「歴史とは、自由拡大のプロセスであり、自由の拡大に伴って矛盾が増大する」という哲学者ヘーゲルやミルの洞察が、日々、現実化されています。自由の享受、安心・安全の確保、個人の権利・プライバシーの保護の三者はともすれば、矛盾相剋しがちですが、これらを単にバランスの問題と考えず、可能な限り止揚することが要請されています。私は、21世紀初頭以来、これを情報社会の三止揚と名付けて、具体策を考えてまいりました。三止揚された理念を明確に表現することは難しいのですが、仮に、「個安由」と呼ぶこととしましょう。「個安由」という仮称理念を現実化するためには、個々のケースについて、思索を深め、実証することが求められます。
特に、Digital Identity、即ち、情報を発信・受信・処理する人・組織・モノの真正性の保障が、「個安由」を実現するための基盤的重要性を増しております。
そこで、下記のような具体的活動を開始しております。
(1) 2017年4月、サイバートラスト、セコム、ラックなどの企業と共に、一般社団法人セキュアIoT プラットフォーム協議会(辻井重男理事長、佐々木良一監事)を設立しました。
(2) 2018年4月、セキュアIoTプラットフォーム協議会と中央大学研究開発機が共同で、総務省SCOPEの委託研究「IoTデバイス認証基盤の構築と新AI手法による表情認識の医療介護への応用についての研究開発」を受けて、活動を始めております。
(3) 無数のIoT機器からの発信情報に対する中間者攻撃などの深刻化に備えて、新たな方式を提言発表し、国際的活動を行います。
シンポジウムは、このような、背景の下に企画致しました。ご関心のある方のご参加と議論の盛り上がりを期待しております。

 

❖開催日時  2018年10月2日(火) 10:00~17:30
❖開催場所  早稲田大学国際会議場
          東京都新宿区西新宿1-20-14
❖主催        一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会
          NPO知的社会システム研究開発機構
❖共催       早稲田大学 先進理工学部・先進理工学研究所
❖後援申請中  総務省
           経済産業省
           文部科学省
           NPOデジタル・フォレンジック研究会
           中央大学研究開発機構
❖参加費      1,000円
❖参加申込先  http://iotcss.com/