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●参加申込の方法 以下の内容を本文に明記して「1211seminar@jtsl.co.jp」 までメールでお申し込みください。 氏名 所属機関名 会員・非会員の区別 懇親会の出欠 |
1.日時 平成22年12月11日(土)
13時-17時10分 |
2.場所 東京電機大学 カ
シオホール(神田キャンパス11号館 17階 大会議室) 定員80名 |
3.プログラム |
13:00 開会の挨拶 |
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IT統制研究会 主査 澤田栄浩 |
13:10-14:00 「クラウド環境の普及と電子行政の展開―二つの不安の解消に向けて―」 |
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中央大学 研究開発機構 辻井重男 |
日本の電子行政は
遅々として進まない。 それにはいくつかの理由が挙げられるが、今後、考慮すべきことは、国民から見た2つの 矛盾相克する不安 (1) プライバシィ保護 (2) 自己情報に関する行政処理の正確性・迅速性に対する不安 の解消へ向けた工夫と実行である。とかく(1)ばかりが、強調されるが、(2)は多くの人にとってより深刻な筈である。 年金の未処理が数千万件もある状況では、老後への不安は消えない。 韓国が、 2010年の国連の評価で、世界トップになっている(日本は17位、韓国と違って、全体最適化が進ん でいないから、実態はもっと遅れている)のは、行政情報共同利用センターで、全ての個人情報を集めて 処理をしているからであるが、プライバシィ保護に対す る世論の厳しい日本には適用できない。 (1)、(2)の矛盾を軽減、解消、超克するための一つの方法は、可能な限り暗号化した まま処理をすることである。他方、電子行政に対して、霞ヶ関クラウド、自治体クラウドの 利用が検討されている。 クラウドでは、貴重なデータを、雲の彼方のセンターに預けるという不安があり(米国の ある調査では、48パーセントの人が不安を抱いているという結果がある)、これに対して も暗号化したままデータ処理をすることが検討されている(2010年6月のJSSM大会で、今井秀樹教授が基調講演で述べられたように、暗号化したままの 情報処理は、1988年の国際会議で、松本勉教授と共に、「IRAI KEISANN;依頼計算」として提案されたことをもって嚆矢とする)。 本講演では、大きく遅れた日本の電子行政を、クラウド化を契機に、全体最適化の視座 から進める。 |
14:
00-14:10 休憩 |
14:10-15:00 「内部犯罪事例と対策〜クラウド・コンピューティングも例外ではない!〜」 |
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一般社団法人 情報セキュリティ相談セン
ター 事務局長 萩原栄幸(先端技術・情報犯罪とセキュリティ研究会) 講演資料 |
近年「クラウド・
コンピューティング」が大流行しそのコストパフォーマンスの良さも手伝って今年も前年
比大幅に採用される企業が増えております。 そうした一方ではクラウドの脆弱性も指摘され、特に「セキュリティ」については米国でも 「クラウドサービスの阻害要因」でNo.1という不名誉な状況になっております(IDC Japan2010年6月プレスリリースより)。 よって、一見接点がないクラウドと内部不正の双方での視点から注意すべき点と内部不 正を発見するまでの論理的行動様式の解説を通じて不正防止に繋げたい。 |
15:10-16:00 「クラウドという新しいパラダイムでのITリスク」 |
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元富士フイルムコンピューターシステム株式
会社 業務部担当部長 橋本純生(IT統制研究会) 講演資料 |
クラウドは、いま
ビジネスでの利用が取り沙汰されるが、むしろリソースを持っていない個々の市民の利用
が今後増加してくるのではないか。極端に言えば無限のリソースを個人が獲得する時代がくるかも知れない。 現在の統制なきネット利用のまま、そうなった世界はどうなるだろうか、確かに情報へのアクセスに制限を設けるべきではないかも知れない。 しかし、ITは単に情報伝達するだけのツールではない。もともと制御系のツールとしての歴史は長いし、家電ホームエレクトロニクスの制御が、ネットで行 われることになるだろう。 モラルの確立する前の子供が何ら制御なくクラウドにより無限のリソースを使って家庭の制御系をコントロールする時にどんなリスクが発生するか、想像する だに怖いものがある。 クラウド時代の今こそIT統制が求められる。 |
16:
00-16:10 休憩 |
16:10-17:00 「クラウドコンピューティングとIT統制」 |
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公認会計士 清水惠子(IT統制研究会) 講演資料 |
クラウド時代の
IT統制は、国境を越えて広範囲な統制を必要とする、技術的な課題は、 コストの問題はあるにしても国境を越えても同じレベルを維持できるかもしれないが、その技術を使うための運用保守等の具体的な運営は、クラウドベンダーの 拠点の法令等の制度による種々規制の影響を受ける。また、運用を実施する際の統制環境はその国の文化の影響を受ける。 クラウドを利用するユーザは、クラウドサービスの拠点がどこにあるかを意識していないが、一定の安定的なサービスを要求する。 クラウドサービスが発展していくためには、統された統制の基準が求められるが、規制は、自由な発展を阻害する要因でもある。IT統制のあり方を論ずる。 |
17:00 閉会の挨拶 |
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中央大学 研究開発機構 大井正浩 |
17:
30-19:30 懇親会 |