2021年12月5日(日曜日)午後に、第33回学術講演会をオンラインで開催いたします。今回のテーマは「COVID-19にみるリスク・マネジメントの実際」といたしました。
およそ2年前に発生した新型コロナ感染症は、各国で感染を広げ世界的なパンデミックとなりました。日本でも、昨年2月のクルーズ船の入港を機会に議論が本格化し、緊急事態宣言、まん延等防止重点措置、飲食店への自粛要請といった人流抑制を中心とした感染予防の取り組みが行われました。今年に入り、オリンピック・パラリンピック、デルタ株の広がり、そして医療崩壊と言った様々な懸念に直面してまいりました。急速に進んだワクチン接種を経て、10月に入り急速に感染が減少いたしましたが、第6波と呼ばれる新たな感染拡大が懸念されている状況です。
新型コロナウイルス感染症は、ICTについても注目されました。まず、日本国内に限らず世界中の情報を、容易に手に入れることができたことは画期的な出来事でした。一方で、給付金の支払いや申請に時間がかかるなど、日本のICTが遅れている点も表面化いたしました。また、データの収集や活用においては、個人情報保護とデータの有効活用についても課題が明らかになりました。
本イベントでは、リスク・マネジメントや危機管理という視点から、日本を中心とした新型コロナウイルス対応を振り返り、「(仮)COVID-19にみるリスク・マネジメントの実際」として、情報通信医学研究所 中川様、国立情報学研究所 高倉様のご講演を中心に、リスク・マネジメントとして取り組むべき課題や、ICTに求められる社会的な役割について、ディスカッションを進めます。
ご参加をお待ちしております。

日本セキュリティ・マネジメント学会 第33回学術講演会開催のお知らせ

テーマ: COVID-19にみるリスク・マネジメントの実際
講演1:社会疫としての新型コロナ感染症に対する危機管理ー医学的観点からー
    一般社団法人情報通信医学研究所代表理事・所長 日本学術会議連携会員 中川晋一
講演2:緊急時におけるICT利活用の考え方
    国立情報学研究所・サイバーセキュリティ研究開発センター長 高倉弘喜